グリーフサークル③
グリーフカウンセリングは遺族のためだけではありません。アメリカのホスピスでは患者さんや見守る家族にも提供されています。多くの患者さんにもご家族にもそれぞれに辛い葛藤があるからです。「自分の死について家族に気持ちを伝えておきたい」と思っても、家族にはその心の準備ができていなかったり、家族がお別れの時間を持ちたいのに「変なこというと早く死ねと言っているように取られるんじゃないか」と不安に襲われたり、どちらのケースも孤独で、辛いものです。個人でお話を聞いたり、ご本人と家族で語り合う場に同席させていただいたりすることもありました。「大変な仕事ですね」とよく言っていただきますが、愛するということ、愛されるということの尊さを深く心に刻んだ現場でした。グリーフカウンセリングは愛情の証人になる仕事でもありました。
