沖縄県立中部病院コンサルDay3

沖縄県立中部病院コンサルDay3

Day3はN I C U(新生児集中治療室)の看護師の皆さんへのレクチャーでスタートしました。N I C Uは親御さんや兄弟姉妹のグリーフに直面するストレスの高い職場です。さらに小さい患者さんが亡くなるのは、医療従事者のとっても大きな喪失です。

午後からはある病棟で亡くなった患者さんの死について多職種でカンファを持ちました。通常、医学的なことが焦点になりがちです。心理的安全性を整えることができれば葛藤、不安、罪悪感、グリーフなどが共有され、科や職種を超えたコミュニケーションが育つようになります。硬い雰囲気で始まっても、終わる頃にはモヤモヤがどこかに行っている。医療現場で一番必要なグリーフケアです。

沖縄県立中部病院コンサルDay2

沖縄県立中部病院コンサルDay2

朝7:30からのコアレクチャーでは高齢多死社会のトータルペインについてお話ししました。終末期に限らず、命に関わる病気、シリアスな慢性疾患を抱える患者さんたちは病状が増悪するたびに、いつかやってくる死を意識するものです。そこには肉体的苦痛を超えた、目に見えにくい苦悩が存在します。社会が大きく変化していく中で、医療従事者もまた「ウェルビーング」や「豊かに生きること」をどう支えるのかを考えることが求められていると感じています。これは医療従事者としてだけでなく、一人の人間として命に向き合うことです。プログラムディレクターの内原俊記先生や、病院長の玉城和光先生にもご出席いただき、身が引き締まる思いでした。

那覇からフェリーで約2時間の離島(粟国島)に2年おられた新村真人先生の事例発表は限られたリソースで総合的な医療を提供する中での、予期悲嘆への介入や、死後のグリーフ支援に関して話し合いました。(写真:ぜひ訪れてみたい粟国島)

子どもとグリーフ

子どもとグリーフ

子どもの頃のお別れを思い出して「そういえばあの時は辛かったな」と感じることはありませんか?私にもいくつかそういうお別れが浮かびます。子どもはグリーフに関して大人に放っておかれてしまいがち。その理由は「どうせわからないから」「何をしてあげたらいいのかわからない」「怖がらせるんじゃないか」というものから、大人自身、自分のことに精一杯で、子どものグリーフにまで目が届かないなどさまざまです。年齢にかかわらず子どもにもグリーフがあります。周りの大人はしっかりと見守り、目を向けてあげなければいけません。一緒に遊ぶとその内面の葛藤や不安がよくわかります。そして発育段階にあった言い方で正直に説明をしてあげるということ。曖昧だったり、隠せば隠すほど不安が大きくなります。

言葉にならないグリーフをしっかり理解して、支えてあげることで子どもの世界はもっと安心できるものになります。(写真1:Dougy CenterのHPから)

誰もが想像するNext Placeについて書かれた絵本。
沖縄県立中部病院コンサルDay1

沖縄県立中部病院コンサルDay1

那覇空港から車で約50分。沖縄県立中部病院は沖縄県がハワイ大学と連携して行うアメリカ式の研修医教育を取り入れている病院です。プライマリ・ケアを重視する臨床研修は、患者さんを総合的に診ることができる医師を育てているということです。そんな病院だからこそ、臨床心理の専門家である私が、歓迎されたのでしょう。

中部病院を一通り案内していただいたあと、午後から南部医療センター・こども医療センター(H Pから写真を拝借)に向かいました。子どものグリーフに関するレクチャーには、対面とズームで60人ほどの参加があり、関心の高さがうかがえました。P I C Uから事例発表があり、子どものグリーフ、家族支援、医療従事者へのサポートを考える機会になりました。

18:00からは中部病院に戻ってグリーフサークルの時間です。グリーフサークルはグリーフについて理解を深めながら、喪失と向き合い、グリーフとの付き合い方や他者を支えるヒントを見つけていく会です。日本にはまだない体験型の医療従事者向けグリーフケアの集まりに申し込んでくださった勇気ある多業種8名でスタートしました!

(写真:沖縄県立南部医療センター・こどもセンターHPより)

沖縄県立中部病院卒後臨床研修

沖縄県立中部病院卒後臨床研修

台風の影響で、1日遅れたものの、9月2日から、沖縄県立中部病院にコンサルタントとして1週間お招きいただきます。心理分野の専門家としては稀なことだということで、力が入ります。

9月2日 子どものグリーフ@南部医療センター・子ども医療センター

9月3日 高齢多死社会のトータルペインを支える+事例検討

9月5日 患者と家族のグリーフを見守り、支える+事例検討

9月6日 医療従事者にもグリーフがある+事例検討

上記のようなレクチャーの他に、N I C Uやリンクナースカンファ、緩和ケアチームのところにもお邪魔します。

医療従事者対象グリーフサークルも同時開催です。「学ぶ」「語る」「つながる」新しい形のグリーフケア。これを機会にぜひ他の病院でも開催する機会が増えることを願います。

(写真:沖縄県立中部病院HPより)

グリーフワークブックが出来上がります

グリーフワークブックが出来上がります

ワークブックというと、子供の頃にやっていたドリルのイメージがあります。コンセプトは自分のペースで取り込んでいくというものですが、グリーフワークブックは学習するというよりも、グリーフについて学びながら、自分のグリーフを振り返ったり、自分に合った向き合い方を見つけていくヒントとなるものです。

一人でも作業できますが、気心知れた人たちとグループで取り組むことができるように工夫を凝らしました。

今回は第二作目ということで、プロのデザインや編集の方にもお手伝いいただいています。タイトルやカバーデザインなど、私が考えるとどうしてもかたくなってしまうのですが、クリエーティブな方々から私が想像もしないようなアイディアが出てくるので、話しているだけで楽しくなってしまいます。

夏から秋に刊行予定です。どうぞお楽しみに!

PS. さて星マークにはどんな言葉が続くでしょうか?

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病院むけグリーフコンサルテーション始めます

病院むけグリーフコンサルテーション始めます

【病院向けグリーフコンサルテーション始めます】

9月上旬に沖縄の病院に5日間のスケジュールでお招きいただきます。

日本人のほとんどが病院で亡くなります。病院は旅立つもの、見送るもの、残されるもの、治療に携わった医療者の悲嘆が交差する場所です。米国のホスピスでは、グリーフを支えることが患者さんやご家族(ご遺族)の身体的、社会精神的、スピリチュアルな苦悩の緩和に大きくつながっていることを実感してきました。そして蔑ろにされがちな、医療従事者のグリーフにも気をとめることの大切さも知りました。

いつか日本の病院でもグリーフケアが当たり前のように提供されるようになってほしい!

グリーフは遺族の死別への悲しみという印象が強くありますが、旅立つ側にも予期悲嘆があります。ケアに関わる医療従事者にもあります。

コンサルテーションではトータルペイン、グリーフプロセス(子供のグリーフ含む)、患者さんのグリーフを支える、家族(遺族)のグリーフケア、医療従事者のグリーフなどのレクチャーや事例ディスカッション、そしてグリーフケアプログラム(医療従事者向け、患者さん向け、ご家族(ご遺族向け)の構築に関しても具体的にご相談を受けます。グリーフサークルも実施します。

近郊の病院であれば、9月にお邪魔することもできますし、そうでなくても日本全国でご相談をお受けします。ぜひお問合せください。

活動報告&交流会@KIITO

活動報告&交流会@KIITO

4月23日に開催されたKIITOの300秒プレゼン交流会。300秒のプレゼンってとってもクリエーティブ。活動報告というのは熱が入りすぎて、ついつい長くなってしまいがちなのですが、「300秒」と言われると話す側も、工夫しますし、聞く側も飽きません。神戸に来てまだ間もないこともあり、他業種の方々からインスピレーションをいただいたり、私の活動を知っていただく機会を大切にしています。夏〜秋には二作目の著書刊行、病院でのコンサル業や、スイスでの学会発表など、今年は盛りだくさんです。地域での活動ももっと増やしていきます!

「グリーフ特論」始まりました

「グリーフ特論」始まりました

今年4月から武蔵野大学大学院で福祉学部の生徒さん対象に「グリーフ特論」のクラスを担当することになりました。グリーフを学ぶことで、それが喪失を体験している人への共感や、ケアの質の向上につながります。

私たちは出会いと別れを繰り返しながら日々を過ごしているわけですが、大切はものや人を失った時、こころや身体、魂までも深く影響を受けます。医療・看護・福祉は人をケアする仕事です。身体やこころに苦しみを抱えている人をケアする中で、ケアする側もまたグリーフを体験します。自らのグリーフへの理解と気づきを持つことが自分を労り、大切な仕事を長く続けていくためのセルフケアです。

KIITO300イベント: 職場の喪失を支える

KIITO300イベント: 職場の喪失を支える

デザイン・クリエーティブセンター神戸(KIITO)の市民参加イベントに採択いただき、職場のグリーフを考えるイベントを無料で開催します。   

職場では様々な喪失が交差します。解雇、転勤、退職だけでなく、同僚が従業員が不慮の事故や病気で亡くなることもあります。職場とはいえ、生活から切り離すことも難しく、それぞれで起きた喪失はそれぞれの環境に影響を与え合います。イベントではグリーフについて理解を深めながら、職場での喪失を振り返り、喪失が及ぼす心と体への影響、仕事とグリーフのバランス、喪失との向き合い方に触れ、一人一人が明日から職場でできることを一緒に考えます。

日時:3月1日(金)17:00~18:30

場所:KIITO 3F Rm 300(住所は添付のフライヤー参照)

定員:30名

お問い合わせ・お申込:グリーフ&ブリーブメント研究所 aki@akimorita-psyd.com