医療介護福祉従事者向けグリーフグループ始まりました

医療介護福祉従事者向けグリーフグループ始まりました

その名も「グリーフサークル」。

重篤な患者さんをケアされる方や、看取りに関わる方は、業務に追われ、患者さんがお亡くなりなっても死を悼むいとまがありません。仕事が優先で、グリーフは個人任せというのが暗黙の了解です。けれどもグリーフが仕事の生産率やケアの質などに大きく関わっているとしたらどうでしょう。

American Journal of Nursing (July, 2019)ではグリーフ支援の欠如はこれほどの影響を組織に与えると指摘しています。

① 欠勤・退職 ② 生産性の低下 ③ ケアの質の低下 ④ モラルの低下 ⑤ その他の健康問題

米国では、現場で動く従業員のために、グリーフケアを提供している病院や在宅ホスピスがいくつもあります。私が勤めていたホスピスでは不定期で有志で集まって話をする機会を作っていました。

日本で提供していくグリーフサークルは、私がこれまで遺族やスタッフ、コミュニティー向けに提供してきたサポートグループが原型となっています。6回シリーズで、毎回テーマにそったレクチャーを交え、少人数で(20名以下)グリーフについて理解を深めながら、死別の喪失による悲しみや、辛さ、やるせない思いを言葉にし、気づきを深め、死を悼むという作業を共に歩んでいきます。講演形式ではなく、参加者一人ひとりの存在や参加がグループの大切なエッセンスとなります。

トピックは参加者の方の状況や、環境なども考慮しながら組織や団体にあったものを考えていきます。今回始まったグリーフサークルの6回のトピックは「自分のグリーフを知る」「グリーフの道のり」「セルフケア:快眠のために」「大切な人を悼む」「大切な人を支える」「命の意味」です。

「うちの施設や組織でもぜひグリーフサークルを作りたい!」と思われる方はぜひご相談ください。

**現在は団体のみで個人の参加は受け付けておりませんのでご了承ください。

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