グリーフ勉強会を主催してみませんか?
ハワイのホスピスではサポートグループと呼んでいました。遺族が1ヶ月に一度有志で集まって故人との思い出や、グリーフの中での葛藤、悲しみなどを語り合います。グリーフが辛い時期というのは、ついつい一人で抱え込みがちになりますが、他のご遺族と集まってその体験を語り合うことで、初めは抵抗があった方も次第に笑顔が増え、会にくるのが待ち遠しくなってきます。サポートグループでは心理の専門家がファシリテーターとして進行を務めます。ただのおしゃべり会になってしまわないように、一人の人が時間を取りすぎないように、全ての人が安心してお話ができるように環境を整えるのもファシリテーターの大切な役割の一つです。参加者の方の中には、死別を体験してまだ日が浅く、親身な経験談やアドバイスを参加者に求めてくる人もいます。そんな時に世間話で会が終わってしまっては、どれだけがっかりするでしょう。「きてよかった」と思えなければ意味がありません。
日本にはグリーフ自体がそれほど認知されていないため、こうしたグループも自助的なものが多い気がします。呼び方も「遺族会」「語る会」「勉強会」などさまざまで、セラピー的な要素が感じられない方が受け入れやすい印象があります。自分の気持ちを知らない人に話すというのは日本人の私たちにはなれないからでしょう。
私がファシリテーターとして関わるグリーフ勉強会では、第一部が講演(1時間)、第二部が参加型の勉強会(1時間半)です。内容は添付のフライヤーをご覧ください。これまでハワイのホスピスで提供してきたサポートグループとは少し形態が異なりますが、まずはグリーフというものを理解していただくことから始めていきたいと思っています。
皆さんの病院や施設で働く医療従事者のために、家族をなくされたご遺族のためにこうした会を主催してみたいと思われる方は是非ご相談ください。
